AI翻訳と産業翻訳者の未来(まえがき)

翻訳会社の経営に携わっていながら、翻訳業務のことについては、他人任せの状態が10年以上続いているのだが、最近ツイッター上で次の発言を見てしまった。

「翻訳だけならAIで十分、はあと3年もすれば本当の話になる。相手の意図を正しく汲み取るのは人間にしか出来ないと思うのはやめた方が良い。AIで十分とするブレークスルーは急に来る。翻訳の仕事に携わっている方には2年後の仕事について真剣に考えてもらいたい。技術の発展は想像よりはるかに早いです。」(Sangmin@ChoimiraiSchool

ツィートは米ジョージア工科大学の大学院で機械学習を専攻されている方によるもの。機械学習とはウィキペディアよれば、

機械学習 ( きかいがくしゅう 、 英: Machine learning、略称: ML)は、明示的な指示を用いることなく、その代わりにパターンと推論に依存して、特定の課題を効率的に実行するためにコンピュータシステムが使用するアルゴリズムおよび統計モデルの科学研究である。

とのこと。

 これでは私には意味がさっぱりわからないが、「AI、機械学習、ディープラーニングの違いを説明できますか?機械学習と統計の違いは?」という記事に、

・機械学習は、”特徴”をつかみ”法則化”する
・機械学習は、法則を”自動化”する

と書いてあった。技術的にどうやっているのかはわからないが、とりあえずどういうものかはわかった。先に進もう。

上記ツィートには、「翻訳の仕事に携わっている方には2年後の仕事について真剣に考えてもらいたい。技術の発展は想像よりはるかに早いです。」とある。これは、ただならないな。翻訳会社の経営に携わるものとして看過できない。

ということで、このブログ上で時間が空いた時に、この事について、書きながら考えてみることにした。おそらく私が知っていることと知らないことの差を埋めていくような作業になりそうで、随分とダラダラとした話になりそうだが、興味があればおつきあいください。

翻訳

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